癌 発見 それからどうする?

              ・・・地域基幹病院の驚くべき実態

 平成16年にあの忌まわしい臨床研修医制度が始まって,問題が噴出し,解決の兆しは一向に見えない.

 科の偏在,地域の医師の偏在がどんどん顕著になってきている.

 科の偏在で言えば,腹部外科,胸部外科,脳外科,産婦人科は,目指す新人が激減し,圧倒的な人手不足に陥っている.熟練者が年齢とともにいなくなり,若手は入らないので,残っている医師の負担は激増し,それに疲れて,辞めていく.

 外科医の数が少なくなる.するとどういうことが起こるのか?

 漫画に見るように,癌があっても手術が出来ない.手術まで3ヶ月待ち.

 本来なら,癌であれば必要な検査をなるべく早くやっていただき,手術治療なども迅速にやってもらいたいと思うもの.しかし,出来なくなる.外科医が居ない.

 3ヶ月も待っていたら,早期癌は進行癌になり,手術可能な進行癌は,手術不能となる.

 これは実は,未来の警告ではありません.実話です.

 ある程度の都市の中核機関病院の実態です.

 もう,待ったなしの所まで来ているんです.

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