明日と言うか、もう1時30分なので、今日にも安倍さんが、TPP参加を表明するのだろうか。

 そんなものなのかな。

 我々がずっと守って来た、米や農作物。社会の制度などを外国に丸投げしてしまうのか?

 米の関税、農作物の関税などウルグアイラウンドでカンカンガクガクにやっていたのは、何のためだったのだ。

 それが、安倍が一発、「TPPに参加を表明する」と言ったら、みんな、いっぺんパーになるのだろうか。

 我々が一生懸命に守ろうとして来た国民皆保険はどうだ。

 これを守るには、以下の三つががっちりしていなければダメだ

 1)混合診療の解禁はダメ

 2)薬価、医療器械の価格は国が決める

 3)株式会社や営利企業の医療への参入は認めない

 これらが必要だ。これは守られるのか。

 これを守らないで、国民皆保険をも守る事は出来ない。

 あまりに面白くないので、夜中に八重山古典民謡を唄ったよ。

 この八重山古典民謡というもの。

 皆さんは、沖縄、特に八重山(石垣島を中心とした沖縄県の南部の島々)というと、青い海と青い空、白いサンゴ礁に囲まれた天国のような島を思い浮かべるかもしれません。

 しかし、その歴史は、大変辛く厳しいものでした。日本の内地にも戦乱、飢饉が何度もありその都度厳しい話もありますが、沖縄、特に八重山の歴史をみるとそれよりもはるかに厳しいものだったようです。

 人々は日照り、水不足、過酷な税とに苦しんでいました。その歴史の中で、民衆のそのような苦しみ、汗や涙を昇華させて雫となり、それが精製され純化されて産まれて来たのが、このような八重山古典民謡です。そのような厳しい歴史に打ち克って残った歌なんです。だからすごく歌に力があるんです。

 だから私は思うに八重山古典民謡の最大の魅力とは歌の力強さだと思うんです。いろいろ我々の生活の中でも苦しい事や辛い事、いっぱいありますよね。

 だけどこれを歌うとなぜか力が湧いてくるのを感じます。「自分には歌がある」と本当に心底思えるんです。それどころか、何か自分がこの八重山古典民謡を歌うと、世の中もよくなるんじゃないか、世の中を良くするために俺たちは歌うんだ、とさえ本気で思えるんです。それがこの八重山古典民謡の最大の魅力だと思うんです。

 だから、このような苦しい日には、唄いたいと切に思うのです。

 だから今夜も唄って参りました。

 鷲ぬ鳥

 赤馬節

 上原ぬ島節

 でんさ節

 小浜節

 小浜節の歌意

 「小浜島という島は、果報な宝の島だよ。

  小浜島の真ん中にある大岳(標高30m)に登って、下を眺めると、田や畑に稲や粟がたわわに実っているよ。

  これこそが、弥勒様の世ではないか」 という歌。

 でも、そんなに豊作のときなどはなかなかなく、庶民は日照りや飢饉、支配者の専横に悩まされ続けて来ました。

 その中で、日々の苦しさを歌で紛らわせ、歌を心の支えにし、歌に希望を託した、それが八重山古典民謡なんです。

 その唄の力、唄の霊力にあやかりたい、と今夜は切に思いました。

 (平成25年3月15日 夜中の2時)

  

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